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自作でVideo Chat環境を作って導入した話〜選定編〜

ビデオチャット導入検討

「SEROKU フリーランス(以下、SEROKU)」の中の人をやっている ryosuke です。 前回の経緯編に続き、今回はVideo Chatサービスや機器の選定についてお伝えします。

Video Chatサービス比較

さて、使用するVideo Chat用のプロダクトを用意する必要があります。以前はビデオ会議システムといえばPolycom社製品などを代表する、高価な専用のハードウェアを購入したり、ビデオ会議システム用のSIP,H.323,RTPといった特殊なプロトコルの通信ができるようにファイアウォールの設定が必要だったりと、コストと手間がかかる手段が大半を占めていました。しかし最近では普通のPCとカメラ、マイク、スピーカさえそろえば、あとは適当なブラウザベースのVideo
chatサービスを利用すれば、だれでもすぐに簡単に高品質なVideo Chatサービスができるようになっています。ラップトップPCならばカメラ、マイク、スピーカも内蔵されているものが多くありますから、より手軽に利用できますね。

今回はできるだけ安価に環境を整えたいのもあり、PCで使えるVideoChatサービスを利用する方針としました。

では、利用するVideo Chatサービスを選定しましょう。選定の条件として下記の4つの観点を挙げました。

この条件を基にいくつかのVideo Chatできるサービスを比較し、以下にまとめました。

サービス 長時間接続 多人数 画面共有 料金(左記要件を利用する場合)
Skype △※1 25人まで 10人まで 無料
Hangouts 25人まで 無料
appear.in 4人まで 無料
Slack 15人まで ¥850/月/人
ChatWork × 無料

※1 グループ通話の場合、最長時間に制限がある (グループビデオ通話公正使用ポリシー)

※2 無料版だと画面共有時に自動的にフルスクリーン表示をしない制限がある

比較したところ、Hangoutsとappear.inであれば無料で要件を満たすことができます。Hangoutsの方がより大人数で同時に接続できるようですので、今回はHangoutsを採用することにしました。

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なぜchromebox for meetingを買わないのか?

Hangoutsを採用することにしましたが、実は Google は Hangouts を会社のテレビ会議システムとして利用するためのソリューションを提供しています。
Chrome devices for meetings という名前で複数の代理店を経由してPC、カメラ、マイク、スピーカなどハードウェアを含めて購入することができます。これを使えば簡単に Hangouts を使う環境が整いますが、今回は採用しませんでした。

その理由ですが、安価ではないという点です。手ごろなプランでも1台当たり初期設備費が約11.5万円となるだけでなく、年間保守費が約3.5万で、初年度を含め1年ごとに保守費用が発生します。これでも大企業が導入するような専用システムと比べればかなり安いほうなのですが、「自前でPCを揃えれば使える」と考えている我々にとっては割高になってしまいます。

そのため、今回はコストを抑えつつ Hangouts を使うのに十分なスペックを揃えたPCと周辺機器を別途調達することにしました。

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機器選定・構築

PCの調達ですが、WESEEKでは普段使用しているPCを自作(組み立てだけ外注)しているため、今回も自作することにしました。 PCのスペックについては下記の点を考慮して選定しました。

これを基準に選定した結果が下記のとおりです。

部品 品名
CPU Intel Pentium Dual-Core G4560
RAM 4GB
Storage SSD 32GB SATA3.0
MotherBoard Intel H370搭載 Mini ITXマザーボード
電源 SFX 300W 80PLUS:Bronze
ケース 筒形状の Mac Proと似たケース
ディスプレイ 27inch Full HD ディスプレイ
カメラ 視野角120度 Full HDカメラ (Buffalo BSW200MBK)
スピーカマイク エコーキャンセラー搭載WEB会議小型スピーカーフォン (サンワサプライ MM-MC28 )

この構成で1セット当たり合計7万円強で調達ができました。

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まとめ

いかがでしたか?今回はVideo Chatサービスと使用機器の選定についてお話ししました。Video Chatサービスの導入を検討している方にご参考になれば幸いです。

次回は hangouts をベースにもう少しWESEEK社での用途向きに使いやすくした話と、失敗談、今後の展望についてお伝えする予定です。

自作でVideo Chat環境を作って導入した話 〜経緯編〜

 

 

 

ryosuke
profile:正確無比な開発マシーン。

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