ソフトウェア開発を外注するにあたってフリーランスエンジニアの活用を考えている企業担当者の方もいるでしょう。
フリーランスエンジニアに依頼するのにはどのようなメリットやデメリットがあるのでしょうか。
この記事では上手に活用するためのポイントと併せて紹介します。
目次
フリーランスにソフトウェア開発を依頼するメリット
フリーランスエンジニアにソフトウェア開発を依頼する大きなメリットとして以下の3つが挙げられます。
- コストカット
- 仕様や納期など納品物に関する交渉がしやすい
- 納品後のサポートを受けやすい
それぞれのメリットについて詳しく見ていきましょう。
メリット①コストカット
フリーランスエンジニアにソフトウェアの開発を依頼するメリットとしてまず挙げられるのが費用が安上がりになることです。
ソフトウェア開発会社に依頼して希望のソフトウェアを制作してもらうのに比べると相場が低く、3割から5割くらいはコストを削減できます。
ソフトウェアの種類によって相場にも違いはあるものの、交渉次第では開発会社の半額くらいの費用に落とし込むことが可能です。
これはフリーランスエンジニアの場合には余計な制作コストがかかっていないことから生まれているメリットです。
一人で制作をしているフリーランスエンジニアは余計な人件費をかけずに開発に取りかかれるのでコストが大幅に削減できます。
また、自宅で仕事をしている人が多いことから事務所物件の管理費用も必要がありません。
宣伝広告費もかけていない人が多いのでかなり安く請け負っても十分に収益を得られるのです。
このような低価格での請負をしているのは、ソフトウェア開発会社との差別化が必要だからでもあります。安いのはどの企業にとってもメリットになるため、相場が低めになっているのです。
メリット②仕様や納期など納品物に関する交渉がしやすい
一方、仕様や納期について交渉をしやすいのもフリーランスに依頼するメリットです。
開発をするエンジニアが経営者なので、例えば納期をもう少し早くして欲しい、仕様の変更に対応してもらいたいといった要望に迅速に対応してくれます。
事実上不可能という場合にもすぐに返答があるので安心です。大きな組織になるほど上層部の了承を得るのに時間がかかりがちですが、フリーランスエンジニアなら即決してくれるのでどんな交渉をするときにもスピーディーに結果が得られます。
また、エージェント等の仲介を通さず、直接のやりとりができるため、お互いにシステムの全体像を共有しやすいということも、フリーランスエンジニアに依頼する大きなメリットです。
メリット③納品後のサポートを受けやすい
フリーランスエンジニアにソフトウェア開発を依頼すると納品物の作成後のサポートも任せやすいというメリットもあります。
開発を依頼したエンジニアがサポートをしてくれると安心なのは明らかでしょう。継続的な契約をしたいという話を切り出すと、承諾してくれるエンジニアは多いのです。
アップデートをしたりバグフィックスをしたりするときに自社のリソースを必要としないので長期的に安定した運用ができます。
フリーランスにソフトウェア開発を依頼するデメリット
フリーランスエンジニアにソフトウェア開発を依頼するときのデメリットとしてよく知られているのが、エンジニアの開発スキルにばらつきが多いことです。
エンジニアの開発スキルにばらつきが多い
エンジニアによってどんな強みや経験を持っているかには違いがあり、安く請け負ってくれるエンジニアに任せてしまうと、想定したよりもかなりレベルが低いこともあります。
とても使えないソフトウェアを納品されてしまい、クレームを付けて何とか対処しなければならない場合も決して少なくはありません。
裏を返せば依頼するエンジニアを厳選することが求められるため、ある程度はエンジニアの良し悪しを見極められることが必要になります。
連絡が取りにくいエンジニアも
また、エンジニアによっては連絡が取りにくいのもデメリットです。
ほとんど他の案件に関わっていないエンジニアであればスムーズに連絡が取れる場合が多いでしょう。
しかし、多数の案件を同時並行で請け負うフリーランスエンジニアも多いため、忙し過ぎて要件定義の段階でも対応が遅れるということもしばしばあります。
また、自由な働き方をしていて昼間はほとんど連絡が付かず、早朝や夜中にしかメールの返信が来ないということも少なくはありません。
急ぎの対応をしてもらいたいようなときには致命的なので気をつけておくべきポイントです。
フリーランスにソフトウェア開発を依頼する際の4つのポイント
以上のようなメリット、デメリットを踏まえるとどのようにして依頼したらフリーランスエンジニアを最大限に活用できるのでしょうか。押さえておくべき4つのコツを紹介するので参考にして下さい。
①経歴や実績をヒアリングしてから決める
エンジニアの開発力にばらつきがあるデメリットを克服するには、開発して欲しいソフトウェアに関連するノウハウがあるエンジニアかどうかを見極めることが肝心です。
経歴や実績についてヒアリングをして、本当に今回依頼したいソフトウェア開発で活躍してくれる可能性があるのかを見極めましょう。
②業務時間についての確認を取る
連絡が取りづらいケースがあるという問題を解決するための方策として重要なのが業務時間について本人に確認を取ることです。
朝型や夜型といった情報を得られるだけでもコンタクトの取りやすさがわかります。
理想的なのは日中にしっかりと働いていて連絡を取れるというケースですが、このような問いかけをして夜にしか働かないというようなコメントが得られたら報酬の交渉にも使える情報になります。
業務効率とコストの両面からプラスになる情報が得られるので必ず業務時間は確認するようにしましょう。
③納品後のサポートについて意向を聞いておく
納品後にサポートを依頼しやすいのはメリットですが、フリーランスとしてどのように働いていきたいかは人によって違うので断られることもあります。そのため、サポートを任せたいと思っているなら、依頼の相談をしている時点で意向を聞いておくのが肝心です。
サポートをしないという場合には開発のプロセスや仕様書等をきちんと整えてもらわなければ、他のエンジニアにはアップデートをするのが困難になりがちです。その対応も含めて依頼して後々に支障が生じないよう契約内容に注意にしましょう。
②相見積もりをしてコストパフォーマンスを上げる
フリーランスエンジニアは安く請け負ってくれることが多いとはいえ、誰にお願いするかによって費用にはかなり違のいが生じます。相見積もりをしてコストパフォーマンスを上げるのは重要です。
必要があればソフトウェア開発会社も含めて相見積もりを取ってみましょう。実績のヒアリング結果とも対照してただ安いだけでなく、確実に希望しているソフトウェアを作り上げられるエンジニアを選び出すのが大切です。
フリーランスにソフトウェア開発を依頼するなら直契約がおすすめ
フリーランスエンジニアにソフトウェア開発やシステムの構築などを依頼するのであれば、今回紹介した4つのポイントを抑えておきたいところです。
しかし、実際にクラウドソーシングや、エージェントを利用して採用・外注をしてしまうと、やりとりがうまくできないリスクや、無駄な仲介コストがかかってしまうこと、納品後のこと等、様々な場面でデメリットが浮き彫りになってしまいます。
フリーランスエンジニアにソフトウェア開発を依頼するのであれば直接の契約がおすすめです。
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