PHPエンジニアとして、会社の仕事を一通りこなせるようになると、フリーランスが頭をよぎると思います。だけど、エンジニアリングができるからと言って、フリーランスで食っていけるわけではありません。なぜなら、スケジュール管理、リスク管理、コミュニケーション能力、etcが必要になるからです。
目次
まずは副業から始めてみましょう
フリーランスになった時に、失敗するパターンに「副業経験がない」というのがあります。つまり、「会社のエンジニアリングしかしたことないのに、いきなりフリーランスになる」ということです。前述したように、フリーランスはスケジュール管理、リスク管理、コミュニケーション能力、etcに長けていなければなりません。そのため、まずは副業でエンジニアリングをして、「自分のフリーランスの素質」をチェックしましょう。
PHPを使ってできる副業の仕事は?
ここからは、PHPを使ってできる、副業内容に迫りたいと思います。ただ、エンジニアリング自体は、会社でやっているものと大差ありません。したがって、「これぐらいのこと、もうやってるよ」と思う人もいるかもしれませんが、お付き合いください。
Webツール開発
クライアントの要望に合わせて、Webツールを開発する副業です。これは、最も多く見かける案件かもしれません。この案件で重要なのは、「クライアントはエンジニアリングの知識がない人が多い」ということです。したがって、大雑把な説明をされることが多いと思います。そこから、クライアントの意向を読み取る洞察力が必要です。コミュニケーションを怠ると、「こういうイメージじゃない」と突き返されてしまいますから、何度もやり直す羽目になりかねません。
報酬は10万円前後から
「素人が案件を出している」ことを考えると、報酬は高くありません。1単価10万円前後が相場です。しかし、企業がクライアントになっている場合は、数十万円になる場合もあります。ただ、「副業」ということを考えると、安い単価を選んだ方が良いでしょう。なぜなら、高額案件になると、長期案件になるからです。そうすると、本業との掛け持ちが難しくなります。
コーディング案件
同業者のクライアントが多いので、ある程度の設計が仕上がっている案件です。そのため、そのクライアントが精通していない部分を、プログラミングしてあげる作業になります。お互い、エンジニア同士ということを考えると、コミュニケーションが取りやすいのがメリットですが、その反面、ジャッジが厳しくなるので、やり直しは多くなるかもしれません。
報酬は数万円程度
「ある程度設計ができている」ということを考えると、作業をする部分は少量なため、報酬は数万円程度です。「数をこなす」副業には、ピッタリかもしれません。
スクール講師
プログラミングスクールで、講師を務める仕事です。副業というより、アルバイトに近いかもしれません。「人に教える」という概要を踏まえると、何を聞かれても答えられる知識が必要になります。したがって、PHPのスキルだけでは務まりませんので、他のプログラミング言語も勉強した上で、チャレンジしましょう。ちなみに、本業の残業が多いエンジニアには向いていません。なぜなら、教える時間がきっちり決まっているからです。
報酬は1000円から
1回あたりの講義で得られる報酬は、1000円からです。高くても、5000円が頭打ちでしょう。この報酬は、もしかしたら割に合わないかもしれません。なぜなら、教える側は、それぞれの生徒のレベルに合わせて、カリキュラムを予習しないといけないからです。予習時間の報酬は、ないと考えましょう。
オリジナルのサービスを開発
オリジナルのサービスを売って、収入にする方法です。これは、高いプログラミングスキルが必要なため、チャレンジできるエンジニアは限られています。その代わり、一発当たれば大きな収入を獲得できるため、一気に本業を上回るかもしれません。
将来、フリーランスになって、「テレビCMが流れるようなアプリを開発したい!」というエンジニアは、一度は手をつけておきたい仕事です。ただ、大きな成功をつかむには、時間がかかる上に、運も必要なので、根気強くないと続きません。
トラブルシューティング
すでに完成しているシステムにトラブルがあった時に、「そのトラブルがどこにあるのか?」を見つけて、解決してあげる仕事です。そのため、プログラミングの知識に長けていないと務まりません。時には、コミュニケーション能力も問われます。なぜなら、過去にそのシステムを開発したエンジニアと、連絡を取らなければならないからです。今回紹介した仕事の中では、一番手間がかかる仕事と言えるでしょう。
まとめ
フリーランスエンジニアは、夢のある仕事ですが、決して焦ってはなりません。まずは、副業からゆっくりステップアップしてくださいね。