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「エンジニア不足」は本当?2018年の動向と今後の展開

残業 男性

 

IT業界を支えているエンジニアの人手不足が叫ばれていることはよく耳にするかと思います。しかしどのような理由によって、エンジニアが不足しているのかは、あまり知られていません。今回この記事では、エンジニアが不足している原因をわかりやく紹介していきましょう。


 

給料が低く設定されているのが原因

IT業界では様々なエンジニアが活躍しているのですが高度なスキルや知識が求められます。しかし、高い要求がされている割に、貰える給料は低くIT企業に在籍しているエンジニアによっては、月々の給料が手取り十数万ほどしか貰えない場合もあります。これでは若い世代が積極的に目指すという気持ちが薄くなり、もし仕事に携わることができても生活が安定しない恐れが出てきます。
他の専門職の場合は、もう少し多くの給料を貰えるのが一般的です。この問題はエンジニアという職業が誕生してからずっと悩まされている問題です。あまりにも高い給料に設定してしまうと今度はIT企業が安定した利益を出すことができません。そこで利益を出す為にIT企業では、給料を低く設定して優秀なエンジニアを確保しようとしています。
この問題を解消するには、高い給料が設定されているIT企業に就職するのが効果的です。全てのIT企業が低い給料に定められている訳ではありません。長年安定した利益を生み出すことができ、順調に成長しているIT企業は高い給料に定めている場合もあります。このようなIT企業を選択すれば、ちょっとでも多くのお金を獲得可能です。IT業界も少しずつエンジニア不足を解消できるように高い給料に設定するIT企業が増えています。ただ全てのIT企業がこのような対応をしていないので、まだまだ悩まされている状況です。

 

元々のイメージが悪い

エンジニアのイメージが悪いのもエンジニア不足が発生している理由の一つです。きつい、帰れない、給料が安いというイメージが多くの人に認識されている状況です。他の業界と比較して、労働環境が苛酷になりやすく、残業や徹夜が発生しやすいので少しずつこのようなイメージが付いてしまいました。現在では以前ほど過酷な労働環境が発生しないようになっているのですがそれでもIT業界に発生しているこのイメージを払しょくするのに時間がかかります。
多くのIT企業では、大切なエンジニアを守るために一定時間以上残業が発生しないように対策をしています。その他にも携わる案件によっては、ほぼ定時で帰宅できるケースも増えています。少しずつイメージが変わってきているのですがまだまだイメージが悪いため、若い人を中心にエンジニアを目指す人が少ない状況です。

 

人材育成に時間がかかる

活躍できるエンジニアを育てるにはかなりの時間が必要です。C言語やJavaなどの開発言語やLinuxなどを習得するには、相応の時間が求められてきます。ITスキルを習得していない場合は、仕事をしながら勉強していかないといけないです。そのため、中々習得することができなくて一人前として成長するまでに時間がかかってしまうのがエンジニア不足の要因です。
ITスキルだけ身に付ければいいだけではなく、経験も重要になってきます。もし経験が乏しい場合、トラブルやアクシデントが起きた時に柔軟な対応ができないです。エラーやバグを改善できなかったり、サーバやネットワークで発生している不具合が長引くなり、深刻な状況に発展しやすいです。そうなるとクライアントから苦情が発生してしまい、トラブルやアクシデントの悪循環を生み出してしまいます。
ITスキルに加えて豊富な経験を養うことで、あらゆる状況に対応できるエンジニアとして成長できます。エンジニアによって成長速度が異なってくるのですがこのような優秀なエンジニアに成長するまで、数年かかることも少なくありません。このように人材育成に時間がかかるので、急激にエンジニアを増やす事ができなくてまだまだ人材不足に悩まされています。

 

案件の数とエンジニアの数が比例していない

ジャンルに関係なく様々なIT化が進んでおり、案件の数が急激に増えています。案件の数は増えているので仕事に携わりやすい状況なのですがエンジニア増加速度がそれに伴っていないです。残念ながら案件の数が急激に増えてしまい、対応できるエンジニアを見つけることができないため、このようにエンジニア不足が深刻化しています。
今後は更にIT化が進んでいき、あらゆる部分で進化していく可能性を秘めています。そんなIT化をするためには、エンジニアが必要になってきます。一人のエンジニアが複数の案件に携わるのはとても難しく、仕事のクオリティーが低下する恐れが出てきます。また改善されつつある過酷な労働環境が以前よりも酷くなる恐れがあるため、多くのIT企業がこのような状況を避けています。
急速に進化しているITなのですがエンジニアの数がそれに対応できていないので、他の業界以上に深刻な人材不足が発生しています。

 

女性エンジニアが圧倒的に少ない

多くの男性エンジニアが存在しているのですが女性エンジニアは、圧倒的に少ないです。他の業界ではもう少し女性の人材がいるのですがIT業界では、ほとんどいない状況です。エンジニア不足の理由として、このように女性エンジニアが少ないのも関係しています。
女性には過酷な労働環境で、残業や徹夜が案件によって頻繁に発生する可能性があります。また専門的なスキルも求められるので、高い向上心をもっている人でないと中々活躍するのが難しいです。その為、女性にとって働きにくい業界としてイメージがついています。
そこでIT企業によっては、産休や育休を積極的に採用したり、ブランクがある女性が復帰できるように研修などを設定しているIT企業も少しずつ増えています。また実力によっては、女性も管理職として働けるなどモチベーションを高く持ちながら仕事を行えるように工夫しています。それでも女性エンジニアは全然不足しており、エンジニアを目指す女性が圧倒的に少ないです。これまで以上に女性が働きやすい環境を整えることができれば、少しずつ女性エンジニアが増える可能性を秘めています。

 

まとめ

エンジニアは世界的に需要が高い職業であるため、国内の優秀なエンジニアは待遇が悪ければ海外に流出してしまう恐れがあります。

これからの国内エンジニアの人手不足を解消するためには、一人一人のエンジニアという職業への考え方を少し変える必要があるのかもしれません。

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