フリーランスエンジニアに興味を持ったときに気になる1つのポイントとして需要の高さが挙げられます。
当然のことながら、仕事がなければお金を稼ぐことができなくなるので生活していけません。
需要が高いのであれば、仕事がなくなる心配がないので、安心して働いていけますよね。
そのため、本当にフリーランスエンジニアになってしまって良いのか迷うのは当然のことといえるでしょう。
[adinserter block="1"]
ただ、結論からいうと、実際のフリーランスエンジニアの需要は高く、過度な不安を抱く必要はありません。
案件を獲得できるかどうかは個人のスキルや資質によりますが、募集自体は常に行われています。
今回は、そんなフリーランスエンジニアの需要について詳しく解説していきます。
フリーランスエンジニアの需要は高いのか
仕事における需要と供給のバランスは市場の大きさと働く人数を目安に考えることができます。
市場が小さく、働く人が多い場合には需要は少なくなりますが、逆であれば需要は大きいといえるでしょう。
経済産業省が平成28年6月に公開した資料に「IT人材の最新動向と将来推計に関する調査結果」というものがあります。
【参照:http://www.meti.go.jp/policy/it_policy/jinzai/27FY/ITjinzai_report_summary.pdf】
この資料によると、2015年の人材不足規模は約17万人、2030年ともなると約59万人と推計されています。
現在、Webサイトの制作やスマホ向けのアプリケーション開発、人工知能などの技術が発展し、開発を求めている企業が増えてきています。
IT技術へのニーズが高くなるのに対し、人材の育成が不十分なので人材不足になると予想されています。
とくにIoT・ビッグデータ・人工知能・情報セキュリティといった先端分野での人材が不足している傾向にあります。
何かを開発しようと考えたとき、人材を雇えば良いわけですが、企業としては人材を簡単に雇えるものでもありません。
各種社会保障はもちろん、手当なども含めると人を1人雇うためにかかる費用は膨大なものです。
また、正社員は解雇することが難しいので、人を雇うには大きな決断が必要になります。
そこで企業が目をつけるのは、派遣社員や契約社員、アルバイトやフリーランスエンジニアといった存在です。
そのなかでフリーランスエンジニアを選ぶ理由はいろいろありますが、企業としては仲介業者を挟まなくて済むというメリットがあります。
派遣社員を雇う場合に支払う額がほぼエンジニアに渡ることになるので、企業と個人が互いにメリットのある形で働けます。
このような理由から企業はフリーランスエンジニアを求めているため、需要の高い状況が続いています。
[adinserter block="1"]
今後のフリーランスエンジニアの需要はどうなるのか
経済産業省の調査通り、今後もIT人材の育成が進まず、ITへの需要が高くなっていくのであれば、フリーランスエンジニアへの需要は高まっていくでしょう。
単純に案件の供給が過多であり、需要を満たすほどの人材が存在しないからです。
そのため、買い手市場になっても何もおかしくありません。
とくに注目したいのが、前述した人工知能やVRといった先端技術に関する分野です。
これらの技術を備えた人材は稀有なものであり、それだけでも企業にとっては価値があります。
新しい事業を始めたいのに実現する人材が居なければ企業はフリーランスエンジニアに目を向けるでしょう。
例えば、数年前から盛り上がりつつあるVR分野の需要は今後も加速していくはずです。
PlayStation VRやVIVEといったVR機器は徐々に市場へ浸透し、大きなインパクトを与えてきました。
また、VR技術を駆使した「バーチャルユーチューバー」という存在が台頭するようになり、メディアへの露出も既に始まっています。
VRを駆使した技術に宣伝効果があると認められれば、さまざまな企業が携わろうと思うようになるでしょう。
するとそのときに必要とされるのがVR技術に精通した人材です。
プロジェクト単位でVR事業を始めようとする企業が存在するとしたら、そのときに頼りになるのがフリーランスエンジニアとなります。
ほかにも仮想通貨が盛り上がれば、根底を支える「ブロックチェーン」という技術に通じた人材が求められるようになるかもしれません。
また、グラフィック関連では「リアルタイムレイトレーシング」というトピックも持ち上がるようになりました。
ここで挙げたような先端技術を扱うことができれば、高い価値のあるフリーランスエンジニアになれるでしょう。
[adinserter block="1"]
フリーランスエンジニアとしての自分の需要を高めていくには
現在、フリーランスエンジニアの需要は高い状況です。
ただ、複数のフリーランスエンジニアが同じ案件に応募するときには落とされる人と採用される人に二分されます。
どのような人材が案件に採用されるのかというと、シンプルに「ほかのエンジニアより優れている点があるか」です。
例えば、要件定義などの上流工程がこなせるエンジニアと、プログラミングだけができるエンジニアなら前者のほうが雇う価値が高いといえます。
また、マーケティングを踏まえた設計やSEOの知識がある場合も、案件によっては適した能力があるとみなされるでしょう。
つまり、企業にとってより魅力的な能力を有するとフリーランスエンジニアとして有利な立場になれます。
自分の需要を高めるための方法は、ほかの人よりも学ぶことです。
特定の分野を極めるのも良いですし、関連分野に手を伸ばしてみるのも良いでしょう。
一般的なエンジニアと同じ能力ではなく、より深く技術に精通したエンジニアになる必要があります。
また、コミュニケーション能力を意識して伸ばしていくというのも良い方法です。
IT技術とは少し異なる分野の能力ですが、コミュニケーションを取りやすい人材というのは企業にとって魅力的に映るもの。
もちろん、仕事においても話しやすい人がプロジェクトに参加すると良い効果を生むということもあります。
それに加え、常にアンテナを伸ばしておくことも大切です。
IT業界では、しばしば新しい技術が生まれるものですが、それらに関心を持ったり、触れてみたりすることで最先端の案件に携われるかもしれません。
単純に好奇心を持って新しい技術をしろうとするだけでも業界に取り残されずに済むはずです。
フリーランスエンジニアにとって自分磨きは重要なことです。
企業にとって魅力的な人材になれれば、需要の高いフリーランスエンジニアとして認められ、安定して案件を獲得できるようになるでしょう。