現代は会社員として企業に雇用されて収入を得ている方が多い時代です。しかし、フリーランスとして組織には属さないで生活を成り立たせている方もいます。
しかし、組織に属さない自由に働けるフリーランスに憧れて会社を辞めてみたはいいものも、予想以上に苦しく生活ができないというエンジニアも少なくないことも事実です。
この記事ではフリーランスが生活できないと言われる理由や、安定した生活を送るためのポイントをご紹介していきましょう。
目次
フリーランスは生活できる?できない?
フリーランスで生活をする事は現代では充分可能です。インターネットが普及している現在では過去よりもフリーランスとして生活をしていく敷居は低くなりました。しかしフリーランスとして生活をしていくためには、様々な能力が必要となります。そのため今から始めたいと思っているエンジニアは、多くの知識を吸収した上でフリーランスとして生きていくのかを決める必要があります。
「フリーランスはやめとけ」と言われる理由は?
フリーランスについて調べていると、「エンジニアはやめとけ」という言葉をよく目にするかと思います。まずはフリーランスとして生活するデメリットを細かく紹介しましょう。
①クライアント探しが大変
生活を成り立たせるためには、フリーランスとして契約をするクライアント探しから始めることになります。クライアントによって報酬は異なるので収入が大きく上下するでしょう。また、優良とされるクライアントを見つける事自体が難しいとされています。特に、フリーランスとしての実績が無い方は評価が無いため、クライアントからの信用を得られないマイナス要素があります。
そのために、フリーランスとしての最初の段階である収入源の確保は非常に難易度が高いといえます。クライアントの新規開拓とは難しいものなので、人脈がないと焦りや不安を感じることになるでしょう。
②1案件ごとの報酬が安い傾向がある
仕事が決まっても安い報酬で仕事を請け負ってしまっては生活を成り立たせるだけの収入を得ることはできません。複数のクライアントから仕事を受注する事は、フリーランスの世界では当たり前とされていますが、その分だけ労力が必要になります。報酬単価は、フリーランスの世界に参入する人口が増加している現在、下げられている傾向にありますので今までのように稼げる訳ではありません。
どの業界にも言えますが、景気によって左右される事になり、企業に雇用されず個人で活動しているので景気からの影響は大きな打撃となります。良い波も来る可能性はありますが、人材の飽和状態が続いていますので報酬単価は下がっていく可能性は否めません。そのため、これからの将来にフリーランスとして生きていく、生活を成り立たせるためにはどの分野で活躍していくのか、絞り込みが重要です。
フリーランスとしての仕事は様々なジャンルがありますが、人材が飽和しているジャンルを選択してしまうと余程のスキルを有していない限り食べていけない可能性も出てくるでしょう。
③専門的な知識とスキルが必要となる
フリーランスとして活躍していくためには、特定のジャンルの専門的な知識とスキルが必要とされています。そのレベルも高いもので、個人のフリーランスとして活躍をしていけるだけの能力があれば、企業で十分に活躍できるレベルになりますので、安定した収入を求めるのであればフリーランスは向いていません。
レベルの高い能力が求められている世界となりますので、素人の新規参入は難しく特定のジャンルに特化した経験のある方が向いているとも言えます。そこまでのレベルになるのであれば企業の中でそれなりの収入を貰えるだけの立場になれます。
④営業スキルや確定申告などITスキル以外も求められる
フリーランスは個人事業主となるため、自らをクライアントに売り込む必要があります。エンジニアとしてどれほど優秀でも、営業スキル・ビジネススキルがなければ、実績がないうちは余裕のある生活ができない可能性が高いです。
また、税金の処理も自ら行う必要があります。住民税・国民年金保険税・個人事業税など、今まで会社に任せてた税金や、新たに支払う必要がある税金などが出てくるため、それなりの知識が必要となります。
社会的信用もなく、社会保障もなく、確定申告の手間がかかり、誰にも頼れないと言う気持ちの面での不安などが「フリーランスはやめとけ」といわれる理由となっています。
フリーランスとして生活するための3つのポイント
フリーランスには様々なデメリットがありますが、「自由な働き方」というデメリットを払拭する大きなメリットがあり、多くの優秀なエンジニアがフリーランスとしての生活を始めています。
ここからは、フリーランスとして生活していくためのポイントを3つご紹介していきましょう。
①クライアント選びは重要
収入源であるクライアントを選ぶ事は非常に重要な要素となります。安い報酬で仕事を発注しているクライアントと関係を持ったとしても、それは生活に必要なお金の足しになるでしょうか。しっかりと仕事の割に合った報酬を提示しているクライアントを選んで契約する事が大切です。
一つの契約だけでは生活を成り立たせる事は難しいので、掛け持ちで仕事をする事になるパターンが多いです。そのような場合には、クレーム等が少ないクライアントであると仕事を計画通りに進めていく事が可能です。守銭奴のクライアントは避けて、仕事に見合った報酬を提示するクライアントと契約する。これが大きなポイントであり生活の収入源の基本になります。
②特定のジャンルに特化した知識の勉強を怠らない
フリーランスで生活をする事になると、特定のジャンルに特化した知識やスキルを使用します。現在、フリーランスとして活動できているレベルであれば、十分なレベルまで達していますが、学ぶ事を怠ってはいけません。そのような世界も新しい知識やスキルが現れます。そして、それを活用する仕事が増えていきます。
特にIT業界であれば、技術の進化とは常にあるもので、いつでも新しい情報を仕入れて自分で使えるレベルまで技術を習得していく必要があります。自分自身を毎日磨くことによって、時代に合わせた仕事を請け負えるようになります。
③お金は大切。生活を成り立たせるなら節約を
フリーランスとして収入を得て生活を成り立たせられるようになるまでに努力は必要です。生活できるレベルになった時に、そこでゴールではありません。何事も節約をしていく必要があります。特に仕事で必要とされる経費は削減していく事によって利益を大幅に増やせるようになります。
例えば、クラウドソーシングやエージェントの利用にかかるマージンを減らすため企業と直接契約をすること。
節税対策として経費にできるものは可能な限り、申請していく事によって税金を少しでも減らす努力をすること。
など、生活面だけではなく仕事面でのお金の節約をすると、収入は変わってなくても利益自体を底上げ可能になります。フリーランスとして生活をするのであれば、ただ収入を得るだけではなく、仕事に関わる出費を極力減らしていく事が必要になります。
フリーランスとして生活するのは怖い?
フリーランスとして独立し、生活していく事への敷居は低くなりました。しかし、内情としては質の高い仕事を提供しなければなりませんので高いレベルの技術が求められています。その技術が既に身についているのであれば生活をすることは可能です。フリーランスはクライアント探し等、苦労をすることは多くあり、手続きなども全て自分で行う手間があります。
しかし仕事量によっては雇用されるよりも、自由な時間を得られる大きなメリットもあるのは事実です。そして質の高い仕事を提供可能であれば、良いクライアントと直接契約することによって、会社員の時の収入を多いに超えられます。
今ではフリーランスとして生活をする事を不安に思う方も多くいますが、状況によっては、雇用されるよりも遥かに良い生活を送れるメリットもあるのです。
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