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SIerからWeb系エンジニアに転職したい人が知っておくべき転職事情

パソコン ビジネス

 

SIerで働いていたけどWeb系エンジニアへ転職したい。

そう思っている現役エンジニアは非常に多いです。

 

ただし、何も情報が無い中で転職活動を進めてしまうと失敗する可能性が高くなります。

いきなり転職活動をするのではなく、まずはSIerからWeb系エンジニアへの転職事情を知りましょう。

 

SIerエンジニアとweb系エンジニアの違い

エンジニアは大きく分けるとSIerエンジニアとweb系エンジニアに分けることができます。

この違いをキチンと理解しないとせっかくSIerからWeb系エンジニアに転職しようと思っても同じような会社に入ってしまったという事になりかねないので注意が必要です。

 

SIerエンジニア

SIer(エスアイアー)はSystems Integratorの略ですが、企業や官公庁から「こういうシステムをつくって欲しい」と依頼を受けてシステムを構築する会社を指します。

例えば大規模な会計システムなどを作りたいと思っても、一般企業や官公庁には開発できるエンジニアは存在しません。

 

そこで、外注というかたちで受注を受けるのがSIerということになります。

 

お客さんの中でどんなシステムが必要かという構想はあるため、基本的には仕様書にそってシステムを構築していくことがメインになります。

また、大規模な案件を受けることが多いため、一人で全体像を意識して仕事をするというよりかは、細分化されたタスクをひたすらこなす事になりがちです。

 

Web系エンジニア

一方のWeb系エンジニアですが、こちらは自社開発のサービスを持っている企業で開発をする人のことを指します。

有名なところでいくとメルカリ、Facebook、クックパッドなど自社で独自のアプリを開発してそれを元に収益をあげているのがWeb系企業です。

 

開発だけでなくその後の運用も含めてすべて行うため、包括的なスキルが身につきやすいのが特徴です。

 

その他にもあるややこしい職種

今回はSIerからWeb系エンジニアに転職をしたい人向けに、違いをまとめているので詳細は省きますが、実は他にもエンジニアの種類が存在します。

それぞれ簡単にどんな仕事をするエンジニアなのか紹介します。

 

SES・・・正社員雇用ではあるけど、他社に出向して仕事をするエンジニアです。出向先は大抵SIerです。

 

SE・・・SEはプログラムをガッツリ書くというよりはお客さんとの打ち合わせの中で設計書を作っていくのがメインとなります。

 

プログラマー・・・これがプログラムをガッツリ書く人たちです。

 

Web系企業に行くべき理由

SIerからWeb系企業へ転職をしたいエンジニアはたくさんいますが、なぜ転職をした方が良いのかいくつか理由をあげていきます。

 

働く環境が悪い

SIerは下請けとして仕事を受けることが多く、エンジニアの立場がどうしても下に見られがちです。

そのため、働く環境もあまり重要視されずに令和の時代にあるまじき長椅子にパイプ椅子なんていう会社もあります。

 

知識が偏る

SIerはチームで大きな仕事を受注するため、個々人が担当するパートは全体の中の限られたパートです。

同じようなパートをいくらやってもその一部分のスキルが身につくだけなので成長がしにくい環境にあります。

 

転職に必要なスキル

ここではSIerからWeb系企業へ転職したい人向けに必要なスキルを紹介します。

 

コミュニケーションスキル

社会人として最低限のコミュニケーション能力があることは前提として、Web系企業の社員さんは自社でサービスを開発しているため、決まったものを作るというよりかはこうした方が良いという提案を求められます。

 

仕事を待っているような受け身の体制ではなく、自分から提案していくという積極的なコミュニケーションと、時にデザイナーやプログラマーなどの専門的な職種の人との意見交換も必要になるため、ある程度幅広い知識がないといけません。

 

サーバサイド開発経験

自社開発のサービスを作る以上はそもそもプログラムが動く仕組みについても実務ベースで知見がないと細かいところまで話についていけません。

経験がないのであればフリーでも仕事を取ってみるなど工夫が必要です。

 

Ruby/PHP

最終的にはユーザーが使ってくれるかどうかにかかっているWeb系エンジニアにとってはユーザービリティに直結する言語の理解は必須です。

最近人気なのはRubyやPHPですので、少なくともどちらか1つは身に着けておきたいです。

 

転職が難しい現状とその理由

いざSIerからWeb系企業へ転職をしようと思っても一筋縄ではいかないのが現状です。

なぜSIerからWeb系企業への転職が難しいのか理由を説明します。

 

スキルが偏っていてWeb系エンジニアとして役立つ知識が身についていない

先ほども紹介したとおり、SIerで行う仕事は大きな仕事の中の一部分であることがほとんどです。

 

また、提案というよりは仕様書に沿って言われたことをやってくれれば良いという仕事の進め方になるため、そもそもWeb系エンジニアとしてやっていくうえで必要な知識・経験が得られにくいという現状があります。

 

Web系は人気が高い

メルカリやクックパッドなど有名サービスになってくると非常に倍率も高いです。

若手で学習意欲がある人やWeb系企業で既に結果を残してきた人などライバルがたくさんいる中で自分なりの強みをアピールしなければいけないため、競争が激化しています。

 

転職する前にフリーランスとして経験を積むのがおすすめ

結論から言うと、SIerとしての経験だけでは満足のいくWeb系企業への転職は難しいです。

そのため、まずはフリーランスとして経験を積んでしまいポートフォリオをもって転職活動に臨むのがおすすめです。

 

迷う前にアプリを1・2個作ってしまい、それが使われるかどうかに限らずWebサービスの開発を一通りやってみると見える景色も変わります。

 

また、転職をする際に「未経験でも大丈夫」という求人をよく見かけますが、そのような企業はSIerであったり、SESである可能性が非常に高いため、満足にエンジニアとしての仕事すらさせてもらえない可能性も高いです。

安易に転職しないように注意しましょう。

 

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