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フリーランスエンジニアが後々後悔しないために押さえておくべきポイント
昨今はフリーランスエンジニアへの企業からの需要が増え始めていて、現在日本国内にいるエンジニアの2割近くが企業に所属しない自由な立場で活動しています。
しかし、フリーランスエンジニアに転向した方の中には独立を後悔しているような人もいて、誰もがフリーランスに転向した後の現況に満足できている訳ではありません。
ではフリーランスエンジニアに転向した人たちは、どのような部分に後悔の気持ちを感じているのでしょうか。
今回は、フリーランスエンジニアに転向して後悔しやすいポイントや、後悔しないための心構えなどについて分かりやすく解説していきます。
目次
フリーランスエンジニアが後悔しがちな事
①収入が低下してしまった
フリーランスのデメリットの一つに収入が安定し辛いというものがあります。
以前勤めていた会社のツテや自分で仕事を獲得できるノウハウがあれば良いのですが、ゼロから新しくエンジニアの仕事を始めても、初めのうちはなかなか仕事が得られないなんて事も多いです。
また、自分の職種の報酬相場をキチンと理解していないと、報酬を安く買いたたかれて「こんなに儲からないならフリーランスになるんじゃなかった」なんて後悔に繋がってしまう場合もあります。
②仕事が忙しくて休めない
フリーランスエンジニアは就業時間を自分で調整できるのがメリットです。
しかし、中には来る仕事全てを無計画に受けてしまい、忙しくて寝る暇も無いなんて事になってしまう方もおられます。
この点で、フリーランスになった後で「会社勤めの方が就業時間がきっちり決められていて働きやすかったな」と感じてしまうケースも多いです。
③仲間や会社のフォローが受けられない
フリーランスのエンジニア、特にプログラマーなどの個人の技術が求められる職種の場合、クライアントと直通で取引を行うケースがほとんどなので、仲間と相談しながら作業を進めるのが難しい面があります。
もし何かトラブルがあった時は全て自分の責任になってしまうため、修正作業や事後対応、それにより発生した二次的トラブルなども自分で解決しなければいけません。
中にはそういったデメリットについての考えが浅く、フリーランスに転向してから後々になって後悔してしまうという方もおられます。
フリーランスエンジニアになって後悔しやすい人とは
フリーランスエンジニアになったのを後悔したという人たちには、それぞれにある共通点が存在します。
①フリーになれば収入が上がると思い込んでいる人
厚労省が行った調査では、フリーランスエンジニアのおよそ7~8割の方が年収800万円以下、全体の半数以上が500万円以下の年収で活動しているというデータが出ています。
(参考:https://www.mhlw.go.jp › filePDFフリーランス白書 2018 - 厚生労働省)
また、年収300万円以下で働いている方も全体の3割程度を占めており、会社に所属する場合の平均年収よりも低い相場で働いている人も多いです。
もちろん、このデータには副業や短時間のみの就業も含まれるので、必ずそうだとは言い切れない部分もありますが、「フリーになれば儲かる」と楽観的に考えていると痛い目に会ってしまう可能性も高いでしょう。
②年齢が高めの人
厚労省が公開している産業別賃金指数から統計を取ってみた結果によると、フリーランスエンジニアの年収はほとんど全ての年齢層において、その年齢の一般的な平均年収を上回っています。(参考:https://www.mhlw.go.jp/toukei/youran/indexyr_e.html)
しかし、50代~60代のフリーランスエンジニアだけは、他の年代の同職種の人と比べて平均年収がガクッと下がってしまっている部分には注意が必要です。
中でも50~54歳のフリーランスエンジニアの年収は約660万円と、その年代の平均年収である約690万円を下回ってしまっています。
そもそも50代以上のフリーランスエンジニアの数が少ないという理由もありますが、これは年齢が上がるほどフリーで活躍しにくくなるという現状を示すものでもあるのです。
③明確な理由・計画性が無い人
エンジニアの実に4割もの方が「収入を増やしたかったから」という理由でフリーランスへ転向しています。
この場合、キチンとフリーランスとして活動していく理由はハッキリしているのですが、この人たち全てが綿密な将来設計を立ててフリーに転向している訳ではありません。
また、中には「人に使われるのが嫌だから」といった独り善がりな理由でフリーランスエンジニアに転向されている方もおり、そういった計画性の無さが後々の後悔へと繋がってしまうケースも多いです。
フリーランスエンジニアはどんな人にオススメ?
①段取りを組むのが得意な人
フリーランスエンジニアは案件の獲得・提案から納品・アフターフォローまで全て一人で担う事になります。
そのため、フリーランスの仕事は前職で管理職だった人や自分で一から十まで段取りを組まないと気が済まないという人にピッタリです。
最近は業務スケジュールなどを管理してくれるアプリなどもあるので、段取りを組むのが苦手な方はそういった便利なツールを活用してみるのも良いでしょう。
②責任感がある人
例えば頼まれた仕事を途中で放り出してしまったりするような人は、同じクライアントから継続して仕事を頼まれる事はまずありません。
そんな事を繰り返していると、業界に悪名が知れ渡ってエンジニアとしての仕事を失う恐れもあるため、受けた依頼は最後まで完璧にやり切るという最低限の責任感は必須です。
③他人とコミュニケーションが取れる人
ITエンジニアは普段PCやデータと向き合ってばかりの職種ではありますが、フリーランスになるとクライアントとの交渉や仕事提案なども自分でやらなくてはいけません。
他人と関わらずに仕事をしていくというのは難しいため、最低限のコミュニケーション能力も求められます。
まとめ
ここまでフリーランスエンジニアとして活動しく上で、後々後悔してしまわないようにするためのポイントをまとめました。
と言っても、その人の働き方などによっては全てを満たす必要が無い場合もありますし、今できていない事もこれから改善していけば問題はありません。
過ぎた事は後悔しても仕方ありませんので、できるだけ前向きな気持ちでエンジニアの仕事に取り組んでいく事が大切です。