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エンジニアが定時退社を実現するために試すべき5つの方法
エンジニアとして働いている人の中には残業が常態化していて、定時までに仕事が終わらないという悩みを抱えている人が少なくありません。何かと忙しいエンジニアが定時退社を実現させるためのテクニックについて、5つの観点から解説します。
目次
エンジニアがなかなか定時退社できない理由
システム開発やアプリ開発など仕事内容の違いに関わらず、エンジニアと名のつく職種は残業の多い点が1つの特徴とされてきました。エンジニアが在籍するIT企業の多くは残業が当たり前という風潮が支配的で、定時に帰りにくい雰囲気があります。
IT業界では技術の進歩に人材の供給が追いつかず、どの企業でもエンジニアの慢性的な人材不足に悩まされているのが現状です。エンジニアの仕事は誰にでもできるというわけではないため、能力の高いエンジニアほど仕事が集中して定時退社が難しくなります。
一方では日本人特有の心的傾向として、同僚が残業していると自分だけ早く帰るのが申し訳ないという心境になりがちです。そうした傾向はみなし残業制度が採用されている会社ほど顕著で、基本給に最初から残業代が含まれていると余計に定時退社が難しくなります。
エンジニアが定時退社するための5つのポイント
ここからは、定時退社を可能としているエンジニアが実践している5つの共通点をご紹介しましょう。
業務プロセスを見直す
IT業界全体でエンジニアが足りない現状では残業を完全になくすのは困難のように思いがちですが、工夫次第では時短も十分に実現可能です。仕事がいつも定時で終わらずにだらだらと残業するのが当たり前となっているエンジニアの中には、働き方に無駄があるせいで余計な時間がかかっているような例も少なくありません。
私語が多かったり休憩時間が長かったりするのは論外としても、仕事の無駄を省くだけでも働く時間はだいぶ違ってくるものです。
エンジニアの仕事にはクライアントとの交渉や調整、社内プログラマーへの指示なども含まれ、必ずしも単純作業ばかりではありません。
そのため業務効率化を図るための改善計画も複雑になってきますが、1つ1つのプロセスを見直して無駄を省いていけば、残業時間の大幅な縮小も可能です。実際に定時退社を実践しているエンジニアは仕事の優先順位を明確にして作業ごとの所要時間を厳格化し、作業マニュアルやテンプレートも上手に活用しています。
業務効率化ツールを導入する
エンジニアは資料作成や業務連絡にも煩わされがちなだけに、そういった作業を効率化するツールを導入すれば残業を減らすのに役立ちます。企業によってはエンジニアがプログラミング作業に関わらず、ほとんど資料作成に終始しているような例も珍しくありません。
表計算ソフトやプレゼンテーションソフトなど資料作成に使うソフトは、使い方の工夫次第で仕事の効率が大きく違ってきます。資料作成アプリの導入やショートカットキーの多用などは、代表的な業務効率化の例です。
会議で使う資料を人数分印刷するのをやめてペーパーレス化し、クラウドで共有できるよう
にすれば、資料作成作業に費やす時間が大幅に削減できます。エンジニアの仕事として欠かせないクライアントとの連絡や社内への業務連絡なども、連絡ツールを導入することで効率化が可能です。
エンジニア同士が連携して社内の働き方改革を実現
以上のような方法で自分の業務効率化を実現させ定時退社が可能になっても、他の社員が相変わらず残業している中では早く帰りにくいものです。そうした雰囲気を改善させるには、会社全体やチーム単位で働き方改革を進めるしかありません。
他のエンジニアも好き好んで残業をしているわけではなく、定時までに仕事が終わらないために仕方なく残業している人や、周囲の雰囲気に流されて残業しているという人が大半だと考えられます。
そのようなエンジニア同士が互いに連携して意識改革に取り組み、1人1人が効果的な業務効率化を実践していけば、定時退社しやすい会社へと生まれ変わることも可能です。仕事の絶対量が多すぎる場合は業務効率化だけで吸収できないため、上司や会社の上層部に働きかけるような覚悟も必要になってきます。
定時退社が可能な会社に転職する
現実には1人の力で会社の働き方改革を進めて定時退社を実現するのは困難なのが実情で、ある程度の時間もかかってきます。今すぐに定時退社を実現したいというエンジニアにとっては、転職も選択肢の1つです。
実際に残業の多い会社から働き方改革の進んだ会社へと転職し、定時に帰れるようになったというエンジニアは決して珍しくありません。それだけ社員の残業に対する考え方は会社によって大きく異なり、会社の選び方次第で働き方を左右されるのが現状なのです。
転職の際には求人情報の給料欄に固定残業代やみなし残業代が記載されている会社を避け、残業なしと謳っている会社を選んだ方が定時退社を実現しやすくなります。同じエンジニアでもゲーム業界やソフトウェア業界などは残業が多めの傾向も見られ、システム開発系では下流工程ほど残業時間が長くなりがちです。
そういった業界で働いてきた人でもエンジニアとして培ってきた実績を武器に上流工程の会社に転職すれば、定時退社が実現できる可能性が出てきます。
フリーランスのエンジニアとして独立する
エンジニアとしての働き方は、必ずしも特定の企業に社員として採用される形だけに限りません。1つの会社に縛られず自由な立場で複数の企業から仕事を受注し、個人事業主として生計を立てているフリーランスのエンジニアも増えています。
会社を辞めてフリーランスとして独立した場合には、普通であればエンジニアでも仕事を獲得するための営業が欠かせません。営業の不得意な人が多いフリーランスエンジニアに代わって企業から案件をまとめ、仕事を紹介してくれるエージェントも多く存在します。
そうしたフリーランスエンジニア向けのエージェントが扱う仕事の多くは、クライアント企業に出向いて社員とともにオフィスで働く常駐型の案件です。常駐型案件は社員時代と同じように出社する必要もありますが、フリーランスのエンジニアは社員でないため残業は残業は強制されません。
企業と雇用契約を結ぶ社員は定時で帰りにくい雰囲気があっても、フリーランスのエンジニアは自分さえ業務効率化を心がけていれば定時退社が可能になってくるのです。
まとめ
エンジニアは人材不足なため、どうしても残業が増えてしまいます。それを回避するためには「業務プロセスを見直す」、「業務効率化ツールを導入する」、「エンジニア同士が連携して社内の働き方改革を実現」、「定時退社が可能な会社に転職する」、「フリーランスのエンジニアとして独立する」ことが必要不可欠です。