作業をするとき、自宅だとなかなか仕事が捗らない、そんな日はありませんか?フリーランスエンジニア・プログラマーとして働くのならば、自宅以外の”集中できる環境”をもっておきたいものです。 [adinserter block= […]
他人事ではない!フリーランスエンジニアに及ぶ働き方改革の影響
政府が主導で進められる働き方改革はエンジニアにとっても重要な課題のひとつです。いわゆるブラックな労働環境が常態化していると問題視されてきたエンジニア業界ですが、働き方改革の影響で徐々に状況が改善しつつあります。
働き方改革は会社勤めのエンジニアだけの問題ではありません。自らの裁量で働くフリーランスエンジニアにとっても働き方改革は急務です。自由に働けるからこそ難しいのも事実ですが、働き方改革公務員だと思っていると時代に取り残されてしまいます。
社会変化に合わせる意味でも、そして自分自身のためにもフリーランスにとって働き方改革がどのような意味を持つのか考えましょう。
働き方改革とは
働き方改革とは政府が主導で進める労働環境改善政策です。政府が掲げる一億総活躍社会の実現には健全な労働環境が欠かせません。現実を見れば理想的な労働環境とは程遠い職場も多く、過剰労働やサービス残業が社会問題化しています。
働き方改革ではその余分な法律違反の状況を一掃し、誰もが健全で活躍できる職場の実現を目指しています。労働時間の短縮や負担の軽減、それぞれの能力に応じた職務配分など職場環境の改善を通じて、誰もが能力を活かして働ける労働環境の実現を目指します。
働き方改革では労働者を雇用する事業者に対し健全な労働環境実現が求められます。超過労働の禁止や給料支払い、パワハラセクハラなど違法行為の一掃、同一労働同一賃金の実現など全ての人が平等に働ける環境を整備することで、誰もが活躍できる社会の実現を達成するよう努力義務が課せられます。
働き方改革とフリーランスエンジニアの関係について
働き方改革による影響は主に会社で雇用されている労働者に大きいものですが、個人の立場で働くフリーランスも無縁ではありません。フリーランスは自分自身を雇用する雇用主であり労働者でもある存在です。能力を最大限に発揮できて無理なく働ける労働環境を用意するのは自分自身に対する責任であり義務でもあります。
フリーランスは個人で働いているからこそ無理をしてしまうことも多いのですが、働き方改革ではそんなフリーランスの環境改善についても取り組みが求められています。大幅な裁量権が認められているフリーランスは理屈の上ではコンディションを考えながら無理なく働ける労働環境ですが、現実的には超過労働や睡眠不足など無理をして働いてしまいがちです。
会社勤めなら休んでいる間に仕事をフォローしてくれる仲間もいますが、フリーランスではすべてが自己責任です。病気や怪我で仕事ができなくても休業補償はなく、損失は全て自分自身に跳ね返ってしまいます。そのような労働環境では収入と生活を守るため無理をしてしまうのも仕方のないことですが、だからといって厳しい環境放置することは許されません。
書き方改革で求められているのは全ての働く人にとって理想的な労働環境です。そこではフリーランスも例外ではなく企業に求められるような職場環境の改善が同様に要求されています。立場の弱いフリーランスでは実行に限度はありますが、出来る範囲で努力を重ねなければフリーランスエンジニアとしての将来はありません。
働き方改革はフリーランスエンジニアとって悪いことばかりではありません。クライアントである企業でゆとりある働き方が採用されるようになればフリーランスエンジニアにとっても労働環境改善の影響が波及する可能性があります。
厳しいスケジュールで納品を求められることが少なくなったり弱い立場だからといって買いたたきや値切りをされるようなことがなくなればフリーランスエンジニアにとっては朗報です。問題のある働き方をしているフリーランスエンジニアに仕事は発注しない、という姿勢を大企業が打ち出せばフリーランスの労働環境改善が一気に進む可能性が生まれます。
逆に働き方改革がフリーランスエンジニアに悪い影響を及ぼす可能性も指摘されています。働き方改革で雇用者に求められているのは自社の職場環境改善であり、取引相手であるフリーランスエンジニアの職場環境は含まれていません。企業が自社都合を優先すればそのしわ寄せがフリーランスエンジニアに押し付けられる可能性が考えられます。
自社の社員のゆとりを優先するためにフリーランスエンジニアにタイトなスケジュールや厳しい予算を要求されるようなことがあれば労働環境改善どころか逆効果でしかありません。政府は働き方改革を理由にして不利益な扱いを取らないよう通達を出していますが、実際にどれほどの効果があるかはわかりません。
過去の例を見ればフリーランスエンジニア が弱い立場であるばかりに不利益を押し付けられる可能性は否定できず、環境の改善ではなく悪化という結果を招く可能性も考えられます。
今後の働き方改革とフリーランスエンジニアの関係について
現在のところ働き方改革による直接的な影響はほとんど見られませんが、今後フリーランスエンジニアにどのような影響が及ぶかはわかりません。現在より労働環境が良くなる可能性もあれば逆に悪化してしまう可能性も考えられます。
社会的な取り組みとして働き方改革に対する認知が進んでいるものの実現についてはまだまだ進んでいるとは言えないのが現状です。今後政府は強力に働き方改革を推し進めるならばフリーランスの労働環境の改善が見込めますが、中途半端な取り組みでは弱い立場にしわ寄せが来た挙句一握りの人間だけが利益を甘受する結果を招く恐れもあります。
働き方改革をチャンスに変えるには
働き方改革をフリーランスエンジニアとしてチャンスに変えるには今よりももっとチャレンジが必要になります。
高度なスキルを身につけることができれば労働時間を短縮しても高い成果が出せます。他には真似のできないサービスをご提供できるようになれば、契約条件について有利に交渉を進められます。
働き方改革が浸透すればするほどエンジニア一人当たりの作業負担が少なくなるため、戦力となる人材の需要は高まります。ポイントは生産性をどれだけ改善できるかです。効率の良い働き方の追求こそがフリーランスエンジニアにとって将来を切り開く鍵になるでしょう。
もし理想通りの働き方改革が実現するとすればフリーランスとしては大きなビジネスチャンスが生まれます。一億総活躍社会では大きな裁量権を持ち自由に働けるフリーランスは有利な立場です。
将来の成功を目指すなら目先の不利益を受け入れてでも自分自身の働き方改革を積極的に推進し、長期にわたって無理なく働けるワークライフバランスが実現した労働環境を達成することが大切です。