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ネットワークエンジニアの死!?手作業に忙殺されないキャリア
「ネットワークエンジニア」という職種として働いている皆さん。いかがお過ごしでしょうか。
ネットワークエンジニアの死という衝撃的なタイトルをつけてしまいましたが、ただ漫然とネットワークエンジニアをしていると仕事が無くなる可能性を感じており、警笛を鳴らすために本記事を作成しました。
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今日は、ネットワークエンジニアの次のキャリアパスの一例としてお勧めする職種を記載したいと思います。
目次
ネットワークエンジニアの現状
ネットワークエンジニアが行っているであろう定常業務
「ネットワークエンジニア」という職種でも、回線系サービス業務と社内ネットワーク管理業務の2つの種類に大別されます。
回線系サービス業務
- ISP, IXP などで行われる、ユーザとサービス事業者(プロパイダ)間の何らかの接続性を提供するサービスを維持する仕事に従事しているエンジニア
社内ネットワーク管理業務
- 俗に「社内SE」という職業で従事しているエンジニア
この2種類、それぞれで実施されている定常業務として、次のものが思い浮かびます。
回線系サービス系
- 開通作業
- 移設作業
- 解約に伴う廃止作業
- 機器の保守対応
- ユーザからの問い合わせ対応・検証
- 既存機種 EoL/EoS に伴う新機種対応・検証
社内ネットワーク管理系
- 新規サブネット追加などのネットワーク整理
- 新規PC追加
- 社内業務システムへの新規アカウント追加
- 機器の保守対応
- ユーザからの問い合わせ対応・検証
- 既存機種 EoL/EoS に伴う新機種対応・検証
いずれの業務も、ユーザの増加スピードがそこまで早くないと、全て手作業で実施していても日々の稼働で賄えてしまうケースもあると思います。
しかし、全て手作業で実施していると、ある程度のユーザ増加スピードになると、定常業務だけで日々の業務が終わってしまい、エンジニアが本来実施すべき業務である既存サービスの改善、新規サービス企画・開発などに稼働を割り当てることが難しくなってきます。
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定常業務の稼働削減手法
そこで、サービス事業者が取り得る手段として通常以下の2つが思い浮かびます。
1. 定常業務をアウトソースする
- 業務遂行に必要な手順をドキュメント化し、オペレータと呼ばれる人に業務を委託する
2. 定常業務のうち、機械的に自動化できる箇所は自動化する
1. については、会社が追加投資できれば解決できる問題ですが、依然ドキュメントに記載されていないケースの対応については、引き続きエンジニアが対応せざるを得ない状況になるでしょう。また、人間が作業することには変わりないので、オペレーションミスが起こる可能性は 0 ではなく、品質を担保するための運用手法を考えることも必要となります。
そして、なにより既存の業務をそのまま他者に委譲しているだけですので、エンジニア自身には一切技術的に新しいナレッジは溜まりません。
2. については、エンジニアが実施している業務をPC/サーバなどが実行できるコードに書き出し、機械に業務を肩代わりさせる手法です。1. に対する一番のメリットは、機械が作業を実施するためオペミスを起こすことが(人間が記述するコードが正しければ)ない、ということです。
また、その実装として、サーバ界隈では Ansible/Puppet/Chef などが台頭しており、ネットワーク・インフラ界隈でも SaltStack/Stackstorm などのソリューションがオープンソースで提供されています。
- IT運用管理自動化は全ての人のメリットになる ――レッドハットが「Ansible」と「CloudForms」で描く、成熟したITインフラの姿とは?
- インフラ管理ツール SaltStack ってなんだ!?(連載1回目)
ただ、これらの自動化を実現する場合、そのソフトウェアを稼働させるためのコードを記述できる能力が必要となってきますし、ソフトウェアを稼働させる環境を準備できる能力も必要となってきます。
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インフラエンジニアのすすめ
インフラエンジニアとは?
世間一般でインフラエンジニアと言うと、サーバエンジニア + ネットワークエンジニアのことを指すようです。
サーバエンジニアは言葉通り、Linux などが搭載されたサーバを設計・構築・運用できるエンジニアを指しています。
ネットワークエンジニアだった人がインフラエンジニアになると、前項で記載した以下を満たせるようになります。
- ソフトウェアを稼働させるためのコードを記述できる
- ソフトウェアを稼働させる環境を準備できる
最近では、Amazon Web Services, Google Compute Engine に台頭されるクラウド環境におけるサーバ、ネットワーク環境を用意できるエンジニアもインフラエンジニアとして分類されるようです。
クラウドに関する知識を持っておくと、以下の記事のようにインフラエンジニアになっただけでも、アプリケーションを開発する人しか所属しない会社には重宝される可能性も出てきます。
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自動化を実現し始めると
インフラエンジニアになり、定常業務の自動化が実施できるようになると、
- 業務ドキュメントに、自動化処理をキックするための手順が書かれる
- 自動化処理は、コマンドラインでキックする
という手順が最初は確立されるはずです。これだけでも、それまで定常業務に割いていた時間を削減できますが、依然として上記の環境が整えることができ、上記の手順を実施できる人は限られてくるはずです。おそらく、自動化する以前に定常業務を実施していた人が、引き続きこの手順を実施し続けなければならないでしょう。
(利用するプロダクトによっては、WebUI が用意されている場合もあります。しかし、自動化環境を開発・構築してきた人以外では、扱いづらい部分があったり、到底そのまま使えるものはないと予想されます。)
そこで、次に思いつくのが、誰でも簡単に自動化処理を実施できる UI を用意したくなるはずです。
しかし、UI と一言に言っても、その UI を動作させるプラットフォームを決定しないと、開発は始められません。現在プラットフォームと言ってすぐに思い浮かぶのは、以下の3つです。
- Windows
- Mac
- Web アプリーション
この中で一番早く開発した UI を利用できる状態にできるのは、「Web アプリケーション」です。Web アプリケーションは Web ブラウザさえあればアプリケーションを動作させることができます。Web ブラウザであれば普段業務で利用する端末にもインストールされ使えるようになっているはずですし、Windows/Mac など動作している OS によらずに利用できます。
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Web エンジニアのすすめ
Web エンジニアとは?
一言でいえば、上記の Web アプリケーションを作るためのエンジニアです。
Web エンジニアの中でも、注目する部分によって、以下のように大別されます。
- フロントエンジニア
・HTML/CSS/Javascript など Web ブラウザ上でどのようにアプリケーションを表現するかを担う - バックエンドエンジニア
・Java/Ruby/PHP/Go など実際にプログラムでロジックを組んでいく箇所を担う
・組んだソフトはサーバなどにアップロード(デプロイ)して動かす環境を主として扱う
ネットワークエンジニア -> インフラエンジニアとしてキャリアを進めてきた方なら、まずはバックエンドエンジニアとして自動化の UI が簡単に動くようなプロダクトを作る形で進めるのがよいでしょう。作っているうちに見た目などが気になったら、フロントエンジニアが扱うような HTML などを勉強して修正していく、といった形で進んでいくのがいいと思います。
ネットワークエンジニアと Web エンジニアの奇妙な関係
DODA職種図鑑 を見ると、ネットワークエンジニアと Web エンジニアでは転職前後の職種として選ばれていないことが見て取れます。
つまり、双方の業務が実施できる人材は業界内では希少なのです。
この記事で記載した内容に沿ってキャリアパスを進めていくと、業界内で希少な人種となり得るのです!(ちなみに、筆者も双方イケる口です)
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まとめ
ネットワークエンジニアが今後のキャリアパスを考える際の一例として、普段実施している業務を自動化し、その UI を用意するという業務の進め方をすると、インフラエンジニア -> Web エンジニアとして必要な技術を身に付けられるようになるというパスをご紹介しました。
普段の業務を実施しながら実現するのは、並大抵のモチベーションでは進められないとは思いますが、実現した暁には自身の仕事の幅が広がり、転職後の給与が上がる可能性も高くなるのではないでしょうか。
最後に
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