IT業界で当たり前の働き方になっている「客先常駐」。それは、PHP系のフリーランスも、例外ではありません。そこで今回は、私が経験した、客先常駐の一例をまとめてみました。
フリーランスでホームページ制作を受ける悩み
ホームページの作成は今は素人でもソフトを使用すれば簡単にできてしまう時代です。
そのような時代の中で、プロのエンジニアがプロの仕事と感じてもらえるだけの技を見せるには、それなりに勉強しなければいけません。
ましてやホームページの中の文章は外注で一般の人が作成している時代です。
そのような中で差別化するには1つの言語だけではなく2つ以上の言語を使用して作成しなければプロとは言えません。
ましてやフリーのエンジニアとして生計を立てていくのであれば、なおの事そのような技が必要になります。
案件を見つけたきっかけ
PHPだけで契約してもらえるような案件はなく、Perlとの両方を使用できるという条件で案件を見つけました。
どちらかひとつだけであれば、なかなかな案件は見つかりませんでした。
ホームページ作成について少し知識のあるプロではないアマチュアの人でも、作業内容によっては簡単にHTMLに埋め込む知識があるので、1種類ではプロのエンジニアとみなしてもらえないと感じました。
案件の簡単な内容
もともと掲載されていたのは、WEBエンジニアやIT系エンジニアという案件内容で掲載されていました。
あとよく見かけるものは、プログラマーという単語での掲載です。
案件は、委託契約でありながら普通に転職サイトに掲載されていたりするので、掲載している側も載せればいいのかわからないのかなという印象を受けました。
ただし、中には下請けの案件もありそのようなところと契約してしまうと、後で自分の取り分でもめてしまう可能性があるのでそういったところには、応募はしませんでした。
参考までに下請けでだいたい1ヶ月の制作期間で40万円というところが多かったです。
自分で直接契約をすれば80万円程は見込めるので、約倍ほどの差が生まれてきます。
案件の環境や身についたこと案件の感想
発注してくる人は必ずしもこういった業界を知っている人が行なっているわけではなく、場合によってはお店を経営している人が直接頼みにくるようなケースもあります。
そのような場合は、着手金と完成後2回に分けて代金を受け取るようにしました。
理由は簡単で、必ず最後まで仕事をさせてもらえるという保証がないからです。
それでも頼まれれば着手はしますしそれなりに時間や技術を投下します。
まれに、お店同士の付き合いで、どこからか聞いてきた業者に突然変えられるといった事も、経験しました。
これはフリーのエンジニアだからこそ起こった事なのかと思っています。
そういった事態になっても、自分が途中までした仕事に対しての対価は受け取れるように初めから契約の中に盛り込むようにしています。
また、契約という観点からは、相手が契約書を持参してきた場合は少々お金がかかりますが自分に不利な事が書かれていないか、専門家にチェックしてもらうようにもしています。
そもそもホームページの作成は、エンジニアであれば簡単にできてしまうといったところがあり、特別デザイン性に優れたものでもなければこの人でないとダメということは言ってもらえないのが現実です。
つまり、エンジニアとしての言語の使用方法や技の部分に関してはあまり理解をしてもらえないという風に感じておいたほうがいいのではないでしょうか。
組織の中であれば、それをデザインと融合させてうまく持っていくのでしょうが、フリーともなるとそこまで自分自身で完結させるのは正直難しいのが実感としております。
もし、ホームページの作成でデザインをできる人と組めるのであれば組んで仕事をする方がフリーの仕事は取りやすくなります。
言語や見せ方位の技だけでは正直あまり差別化を図るのは難しいのが今の時代です。
もちろんデザインまで自分で手がけてできればその分も報酬として受け取れますから、100万円程は見込めます。
しかし、そこまでしているエンジニアの人は正直少ないのが現状です。
なぜなら、デザインは専門学校などで専門のデザイン知識を取得している人が多く、言語の知識と一緒に勉強するには時間がないことと、正直言ってセンスの部分もあるからです。
見せるセンスを持ち合わせている人と1つのホームページを作成する事ができれば、一番注文者にも喜んでもらえると感じています。
フリーのエンジニアで仕事を続けるには、いかに相手に喜んでもらえるか、またホームページであればいかにその後の更新やメンテナンスなどのアフターフォローの部分で継続してもらえるかがカギになると言えます。
実際によくあるケースが、メンテナンスなどの見直しの際に契約が打ち切られると言ったパターンです。
打ち切られてしまうとその後の収入もみこめなくなりますから、やはり最後まで長く付き合うつもりで仕事をしなければいけないと言えます。
注文してくる人は素人ですが、熱意や自分おために仕事をしてくれているかというのは必ずわかるものです。
そう言った点を疎かにしてはいけないと感じます。